【動画あり】犬の避妊手術。術後の様子は元気ない?お散歩は?

生後10か月の時に避妊手術をした愛犬の術後の様子を動画で分かりやすくご紹介いたします。

この記事は犬の避妊手術を考えている方に向けて書かせて頂きました。ワンちゃんにより術後の様子は様々だと思いますので一つの参考になれば嬉しいです。

避妊手術の一通りの流れについては特にここでは説明しません。愛犬の様子だけご紹介する記事となります。細かく書かせて頂きましたので動画だけご覧になりたい方は動画に飛んでください。

<この記事を書いた人>

ひなのお母さんです。簡単なプロフィールをご紹介していますのでひなひなネットについてもぜひご覧ください。

アイキャッチ画像: ひなひなネット

もくじ

手術当日(手術箇所確認)

事前に血液検査を終えて異常なしでしたので、手術当日、朝9時に動物病院へ愛犬ひなを預けに行きました。

ひなが行っている動物病院は、避妊手術は1泊のお泊りとなります。(日帰り手術の所も多いようですので詳細はかかりつけの動物病院にご確認下さい。)

乳歯が二本残っていたので避妊手術の時に抜歯することが決まっていました。

ひなを預けた後、獣医さんから電話があり「足の狼爪がありますけどどうしますか?」と聞かれました。

「え?狼爪?」と私は少し戸惑いました。ひなをお迎えする時に狼爪があることは説明がありましたが取ろうを思ったことがなかったからです。

「取った方がいいですか?」と獣医さんに伺うと、

「どちらでも良いけど、もし取るなら今のタイミングで」と言われました。

たしかに、足の狼爪はブラッシングの時などブラブラしていて少し怖い感じもありました。トリミングの時もトリマーさんに狼爪があることをお伝えしないとなりません。

「引っ掛けやすいので取っちゃってもいいと思いますよ。」と獣医さん。

そこで私は「取ってください」とお願いしました。この後、大変な事態になるとは思ってもいませんでした。

狼爪についてはこちらのみんなのペットライフさんをご参考になさってください。

術後翌日

無事に手術が終わり病院に1泊。翌日の朝、ひなをお迎えに病院へ。

事前に用意しておいたエリザベスウェアを着せて、狼爪を取ったのでエリザベスカラーも付けなくてはなりませんでした。

エリザベスカラーは病院で貸してくださいました。

エリザベスウェアを着てエリザベスカラーを付けて病院を出ました。術後は激しい運動だけ避けて、あとはいつも通りで大丈夫とのことでした。

病院の帰り、一度、地面に下ろしてみましたが全く歩こうとしませんでしたので抱っこで家に戻りました。

下の写真で着ているピンクのお洋服がエリザベスウェアです。エリザベスウェアの購入先やサイズ選びについて等は最後にご紹介しますね。

退院して家に戻ると

病院に1泊して、いつもそばにいる飼い主と離れ離れになって寂しくて怖かったと思う。家に戻って嬉しそうにすると思ったら大間違いでした。

まるで別犬。

身体は硬直し、しっぽは中に入っていました。怯えるような目で何か訴えるような顔つき。

「ひな~?」と声を掛けても目でチラリとこっちを見るだけで動かないまま。

(画像:ひなひなネット しっぽが中に入っちゃっています。硬直状態。)

ちょっと動くとバランスが取れないようでフラフラしてしまいサークルにエリザベスカラーをぶつけてしまいます。

ぶつかって「ゴン」という音がすると、また怯えてしまう。

あまりにも可哀そうで一度カラーを外してみました。カラーを外したとたんオシッコをして、その後ようやく眠りにつきました。

カラーを再び装着

(画像:ひなひなネット )

お昼ご飯をあげてみると、元気はないものの食欲はいつも通りで安心しました。

足の狼爪を取ったところ、左右1鍼ずつ縫ってありました。その傷が気になるようで舐めてしまいます。(お腹の傷はエリザベスウェアを着ているので舐めることは出来ません。)

傷を舐めてしまうので再びカラーを着けようとしたら物凄く嫌がりました。でも着けなくちゃ。

着けるとまた怯えるような感じになりました。大好きなオモチャを渡しても無反応。よっぽど辛いんだと思いました。

疲れているのもあって、カラー装着のまま眠りにつきました。

しかし、困ったことに。せっかく着けたカラーですが、足をペロペロ舐めているではありませんか!

身体が柔らかいのか足が長いのか…。舐めようとするのを必死で阻止しました。

(画像:ひなひなネット 今回の手術でとったものです。乳歯、狼爪、卵巣。卵巣と子宮、両方取る病院もあります。詳しくは獣医さんにご相談下さい。)

排泄しない

家に戻ってカラーを外している時に一度オシッコをしたっきり、ウンチもオシッコもしなくなりました。

通常だとウンチは1~3回、オシッコも5~6回ぐらいはしています。それが全然しなくなりました。

夜、いつも私のお布団をひなのサークルの横に敷いて二人で一緒に寝ます。

術後間もないしカラーも着けているので、この日はサークルの中で寝かせようと思いました。

眠ることも出来ない

夜中、私がふと目を覚ましひなを見ると、寝ないでサークルの中でじっとオスワリをしていました。

衝撃でした。眠ることも出来ないなんて….。

「ひな」と声を掛けてサークルの扉を開けました。いつもなら扉を開けるとすぐに喜んで出てくるのに、ただただこちらを見つめたまま動きません。本当に悲しい目をしていました。

「ひな」と呼んで手を差し伸べました。

それでも動きません。

私も辛そうで悲しそうなひなの顔を見て涙が出てきました。

何度か名前を呼び手でトントンとして合図を送ると、やっとの思いで少しずつ少しずつ私のお布団の方に近づいてきて、私の手の上にちょこんとお尻を乗せてきました。

少し安心したのか、一気に私のお布団に乗っかってきました。

泣きながら何度も何度もヨシヨシしてあげました。

身体を私にピッタリとくっつけてきたり、私の顔にお尻をくっつけてきたり。くっつけることで安心感を得ているようでした。

少しすると私の枕に乗っかり大量のオシッコをしました(涙)

もちろん、いつもはそんなことしません。我慢していたオシッコが安心感とともに出てしまったようです。

病院に相談(術後2日目)

翌朝、病院に電話をして相談しました。手術を担当してくれた先生がお休みで別の先生が対応してくださいました。

相談内容は

✅硬直して動かない。怯えている様子。

✅ウンチはしない。オシッコはお漏らし。

✅カラーは着けていても顔が足に届いて舐めてしまう。

傷の状態も確認したいので来てくださいと言われ、電話を切って病院へ。

先生は、

「エリザベスウェアがピッタリとしているので、これを着ると硬直しちゃう子も多いのでウェアを脱ぎましょう」

と言ってくださいました。

そして、カラーは一回り大きい物に。大きいので首回りがゆるく、首回りを縮めてガムテープで固定です。

カラーだけになって、少しはマシになるかも?そう期待して家に戻りました。

エリザベスウェアを脱いでも

家に戻り、ひなを抱っこから下ろしました。しかし、やっぱり硬直してしっぽが中に入っていました。

また怖がって怯えるような顔つきで私の方を見ます。見るだけで動こうとしません。

(画像:ひなひなネット 顔つきもしょんぼりしています。)

この時点でウンチは一度もしていなくてオシッコは夜中、枕の上でお漏らしをしたっきり。

座っていても身体がグラグラ、フラフラする感じでした。

せっかく一回り大きなカラーにしてもらったのに、また顔が足に届いてしまって舐めていました。

この日の夜も

この日の夜は私のお布団で一緒に寝ました。

オシッコもウンチもしていないのが心配でした。特にオシッコは丸一日以上しない場合は危険を伴うそうなので前日の夜中のお漏らしからあと数時間で丸一日経ってしまいます。

夜中、ひなが起きてソワソワし始めました。

「オシッコだ」と確信し、サークル内のトイレに連れて行きました。

「ワンツー・ワンツー」と言って排泄を促しましたが、排泄しようとしません。それどころか、私の肩に両手を置いて2本足立ちになり、「立っち」の格好で甘えてきます。

(画像:ひなひなネット 「立っち」はこの状態です。普段から甘える時によくやります。)

背中をトントンしながら「ワンツー・ワンツー」と何度も言いました。

ひなが両手を下ろして四つん這いの体制に戻っても、またすぐに「立っち」するのでその都度、背中をトントンして 「ワンツー・ワンツー」 。何回も繰り返しました。

怖いのか痛いのか、ただ甘えているだけのか分からず、私も涙を流しながらワンツーを言っていました。

ひながソワソワしてから1時間。

ようやくおトイレでオシッコをしてくれました。

排泄すること自体を怖がっているようにも見えました。

再び病院に相談(術後3日目)

(画像:ひなひなネット

翌朝、再び病院に電話をしました。手術をしてくれた担当の先生がいらして事情を説明しました。

✅相変わらずウンチはしない。オシッコは丸一日経ってようやくした。

✅まだ硬直していて怯えているようだ。

✅カラーをワンサイズ大きいのに変えてもらったが顔が足に届いてしまう。

先生は申し訳なさそうに「診せに来られますか?」と。

お陰様で歩いて5分の近距離に病院がある好立地です。すぐに病院に向かいました。

担当の先生の提案は、カラーを外してウェアにしましょう。と言う事でした。私もその方がいいと思ったので、そうさせてもらいました。

カラーを外しウェアだけになったひなは、また別犬になりました。映像で見て頂くと分かりやすいです^^

YouTubeにアップしましたのでご覧ください。

【動画】避妊術後の様子

術後のお散歩

術後は、通常通りの生活でお散歩も最初は短時間から行って大丈夫と言われていましたが、私は手術後5日目から行き始めました。(動画で4日と書いてしまいましたが)

小さい頃から服を着せたことがなく、ひなにとってエリザベスウェアが初めてのお洋服です。手術前に何度か着せてみましたが、慣れるという所までに行かなかったようで、お散歩に出てもウェアが気になるのか歩きたがりませんでした。

術後の初めてのお散歩は全然歩かず、ほぼ抱っこで終わりました。

術後6日目のお散歩からようやく歩くようになりましたが、ウェアが気になるのか身体をブルブルブルと振ったり、お尻の方を気にする仕草を頻繁にしていました。

それ以外はお散歩の様子も術前の状態に戻ったようです。

排泄について

手術日から4日目にやっとウンチをしました。オシッコの回数も徐々に戻ってきました。5日目にはウンチは朝と晩と1日2回出て、ウンチも少しずつ戻のサイクルに戻ってきたようです。

しかしながら、ウンチする時はワンツー、ワンツーを言って排泄を促し、するまでに時間がかかることも。

私がワンツー、ワンツー言うと自分のベットに入っていじけることも。ワンツー言われるのがイヤそうな素振りも見せました。

また、ウンチはトイレでするのを拒むようになりリビングやお布団の上でしてしまうことも….。

今まではほぼ完璧だったおトイレが、手術をキッカケに失敗が増えてしまいました。

ウンチすることを怖がるような、嫌がるような感じにも見えました。ウンチの前は私の肩に両手を乗せて二本足立ちになり「立っち」の格好で甘えてきました。

術後、傷口が痛かったとか便秘してお腹の調子が悪かったとか。何か理由があったのだと思います。

ウンチをちゃんとおトイレでするようになるまでに、3週間程かかりました。

術後変わったこと

術後、他に変わったこと。

✅元々甘えん坊さんなのに、さらに甘えん坊になりました。

✅エリザベスウェアを脱ぎたいのか壁やサークルに身体をこすりつける動作を頻繁にしていました。 (動画でもご紹介しています)

✅へそ天(仰向けでお腹を見せる)の状態でクネクネし、足を自転車こぎのように動かす動作を頻繁にしていました。これは、普段からやりますが術後は今まで以上にやっていました。(動画でもご紹介しています)

✅寝る時、いつもは私の足元で寝るのにエリザベスウェアを着ていた時は背中やお尻を私にピッタリとくっつけて寝ていました。私の顔にお尻を乗せることも….。安心感を得ようとしていたようです。

抜糸

10日~2週間で抜糸となります。早くウェアを脱がせてあげたかったので10日目に抜糸に行きました。抜糸は問題なく終わり、これで無事に終了です。

エリザベスウェア

エリザベスウェアは傷口を舐めないように保護する術後服です。女の子用と男の子用があり、サイズも豊富です。

サイズ選びに迷ったら問い合わせすると親切に教えてくれます。LINEからも問い合わせ可能です。

ひなちゃんは首回り21cm、胴回り39cm、お腹周り30cm、着丈34、体重4.3kgでDSサイズです。LINEで問い合わせてこのサイズを購入しました。

サイズはピッタリでした。ちょっとキツイかな?とも思ったのですが獣医さんもこのサイズで大丈夫とおっしゃったので、DSサイズを着せました。

最後に

普段は元気過ぎるほど元気な愛犬ひなが変わり果てた姿になり涙する日もありましたが、避妊手術はメリットも多く、ひなも私達家族も大変ではありましたが、手術をやって良かったと思っています。

本当は生後7か月の時に避妊手術をやる予定でした。しかし、ヒート(生理)がきてしまい延期することになりました。

ヒート関連の記事は3記事あります。お時間がございましたら是非ご覧ください^^

【子犬】初めてのヒート(生理)。前兆、ヒート中の行動や注意点について。

ヒート中はトイレの失敗が増えたり、頻尿、尿漏れ、マーキングすることも。

ヒート中の頻尿と尿漏れは膀胱炎の可能性も?お漏らしとおしっこのポタポタの原因。

ヒート中はメンタルが不安定になることも多かったので、早く避妊手術をやってあげれば良かった…と少し後悔もしましたが、今回、無事に手術が終わり安心しました。

避妊手術に関しては賛否両論あると思いますので、するかしないかは獣医さんに相談したり、ネットでも情報がたくさんありますので事前に調べてから決めるのが良いかと思います。

この記事では我が家の愛犬の術後の様子をありのままお伝えしましたが、ワンちゃんにより術後の様子は様々だと思います。

ひなは狼爪を取ったのでウェアとカラーとダブル装着になりましたが避妊手術だけなら通常はウェアだけで大丈夫だと思います。

また、避妊手術以外でもエリザベスカラーを着けなければならない病気や手術をする際、カラーを装着するとこんか感じになる等、参考になればと思います。

ひなちゃんは本当に小さな身体で頑張ってくれました。獣医さんにも感謝しかありません。信頼出来る動物病院を見つけることも大切だと思います。

これから避妊手術を控えているワンちゃんやエリザベスカラーをつける予定のあるワンちゃん。この記事が少しでも参考になれば嬉しいです。